Q15.なぜ、数値評価をしないのですか。
Answer
_生産活動で本当に数値化できるものはほんの数%しかありません。あえて数値化すると嘘の数値、嘘の経営になります。
_QC活動の後遺症でしょうか、数値化至上主義の時代です。これを一流企業でも信じて疑わないので不思議です。経理指標や、設計作業などの一部を除いて、数値で物事を評価するのは難しいものです。たとえば5Sのチェックシート。20項目を5点ずつに、100点満点で点数を付けます。この程度の数字で広い職場をどれだけ網羅できるのでしょうか。「問題点をバチッとデジカメで撮影し、そこを直す」。実践ではこの繰り返しが確実です。また、このチェックシートは1回目、2回目は傾向が表せますが、回を重ねると点数がつけにくく、悩んでしまいます。または前の点数を参考に修正ということになります。この数値では次の手は打てません。手が打てない数字なのだから嘘の活動になります。また、モチベーションやコミュニケーションの度合いなどは数値化しようがありません。多くの事象は、実際には数値化は難しい、できないのです。だから素直に数値化をしないのです。