◆着眼大局、着手小局
すでに何度か説明してきましたが、4Sでも他のことでも、まずトップの導入の決意が示
され、方向性と推進のために環境が提示された時点で取り組みへのGOサインとなります。
しかもこの3点は、実践の過程で常に見直しと補正が必要です。ここまではトップの役割で
着眼に当たります。4月号までは、この着眼大局のところに焦点を当てて話を進めてきまし
たが、以後は現場の皆さんが中心となる着手の段階になります。ところで、実際に実践する
ことは目の前の小さなことの連続です。その小さなことが積もると、塵も積もれば…という
ことで大きな改変になっていきます。
そしてその一方で、実践の対象はどんどん細かくなります。例えば、食品の7Sと称して、
洗浄・殺菌が付加されていますが、これは目に見えない4Sと言われています。うがった
見方になるかもしれませんが、この目に見えないレベルの洗浄・殺菌の実践は、清掃が
高度化されたものだと筆者は考えています。