本連載も残すところ2回となりました。この2回では、4Sのねらいのうち、筆者が最も
重要だと思っていることを再確認していきます。
4Sは企業(事業体)活動のあらゆる面に影響を及ぼすので、設定の仕方によって様々な
目的・目標を立てることが可能です。消極的な「きれいにする4S」、一般的には「安全
性向上」「生産性向上」、多少深くなって「在庫の削減⇒キャッシュフローの改善」「社
内の風通しを良くする」などですが、最初は、消極的な「きれいにする4S」を真剣にや
っていくだけでも様々な効果に結びつきます。次から次へと新しい目的・目標に発展する
ツールだということを、“よく観察していれば”理解できるのがすごいところです。
そのためにも、まずは「眼力と決断力を養う」を目的・目標に据えてスタートしてみては
いかがでしょうか。きっと消極的な4Sからの脱皮が図れるものと思います。