栃木県足利市の中小企業を中心に、5S実践活動をしています。

  第10回 部分最適・全体最適

◆変種変量時代に求められる能力

作れば売れた高度経済成長の時代はたくさんの人を採用して、できるだけ細分化した仕事を
各人に振り分けました。たとえば、ビスを打つ人はただひたすら一日中ビスを打ち続けると
いうようなシステムが採られたのです。しかも、他人の仕事には口や手を出さないというの
が暗黙の了解でした。つまり、部分の仕事をたくさんつくり、個人はただひたすらそれだけ
をこなして一日を終える、ということになります。そして、このスタイルに慣れて十数年も
過ごすと、新しい仕事に就くのはおっくうだし、ましてや複数の仕事をこなすなどというの
はとんでもないことでした。

ところが、1980年代から高度経済成長に陰りが見え始めると、大量生産は少量化へと移行
し、人も余り始めました。されに顧客の要望の多様化で、多品種少量生産が開始され、そ
の上、納期が短くなるだけでなく、変種変量という大きく時期的変動を伴う生産状況に突入
しました。したがって、一人の人が多くを判断して社内で協力体制をとらないと、この変化
の激しい社会の流れに応じられなくなってきました。いつも全体を見て細部と調和を図るこ
とが要求されているのです。

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