第8回 整列と整頓①

◆整頓の露払い役としての整列

写真

さてここで、分かりやすく、1枚の写真を見ていただくことにします。皆さんも、4Sが行き届いた工場で、写真のようにきちんと白い通路の線が引かれているのを見たことがあろうかと思います。この線は単に通路域と作業域を分けているだけではありません。通路や作業域を明確にしながら、工場のレイアウトや物流の、従って、モノを置くための基準線になっているのです。この白線は基本的には、壁に平行又は直角になっています。そして、汚れや破れ、切れのないことが求められています。基準線が見えなかったり、曲がっていたりしたら基準になり得ませんからね。

整理と初期清掃がある程度進んだら、ぜひ、この基準線に注目してください。そして、備品
でも部品でも基本的にはこの基準線に平行に、そして直角に並べていただきたいのです。
しかし、この整然と基準線に沿って並べられたモノは、まだ整頓とは言い難いのです。すぐ
必要なモノが取り出せて、かつ戻せること…が整頓でしたね。この写真ではまだ確実に戻せ
る保証がないからです。でも実際には、この写真の職場を訪れたほとんどの人が感心、場合
によっては感動さえして帰っていきます。

ところで、机の上などにモノが無頓着に置かれているのを、見ている目の前でちょちょっと
直角平行に並べ変えてみるだけで、その効果を多くの人が認めてくれます。ある社長さんなど
は、筆者のその手を初めて見た時は、「魔法の手みたいですね…」などと言ってくれました。
このことからみても、整理が進み清掃が行き届き、直角並行が職場中に行き届いた企業は、
間違いなく優良企業の仲間入りです。また、ここまでできれば整頓から「しつけ」にチャレ
ンジが可能になってきます。モノごとを確実にできるものから徐々に難しいものへと段階的
に進めることが、ハードルの高いものを解決に至らしめる、ということは4Sそのものもそう
ですが、整頓の前の整列がよくそのことを表しているなあーといつも感心させられている次第
です。

また、目の前で変化を見ることによって、確かに違ったという納得感が生じると、次のステッ
プに自分から進んで挑戦するようになります。「百聞は一見にしかず」ということでしょうか。

第9回 整列と整頓②

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