第7回 清掃②点検清掃・保全清掃

◆まずは、一台の機械を徹底して磨きあげる

さて、現場パトロールで、古くなって銘板も見えないくらいに汚れきった機械などを見つけ
て管理の状態を聞いてみると、まずほとんど無管理の状態にあります。ひどいものになると、
いつ油を差したか分からない…などという言葉も返ってきます。そこで銘板をきれいに掃除
してみるといくつかの管理項目が見えてきます。これだけでも管理の必要性が納得できます。
反面、ぴかぴかに磨かれた状態で使われている機械は管理も行き届いています。このような
ことから筆者は、整理と初期清掃が済んだら整列(次号で説明)を取り入れ、次に点検に向
けた清掃を奨励しています。床や壁、備品などを雑巾やクリーナーを使って全面的に拭きな
がら、まずは機械の一台を徹底的に磨きあげてもらいます。磨きあげる過程だけでもさまざ
まなことが見えてきます。ビスが緩んでいたり、端子が外れそうになっていたり、安全カバ
ーが取り外されたままになっていたり…等々です。気がついたことはすぐに直します。また、
油漏れなどはすでに述べた方法、「まずは散らさない…」から対応します。ただ、古い機械
で元から直すのが難しかったり、費用が多大にかかったりするものもありますので、これら
は時間をかけて詰めていきます。また、配線・配管などは床から上げて離すとそこがきれい
になるだけでなく、掃除もしやすくなります。「掃除をしやすく」という観点からの工夫も
大変大事なことです。掃除がしにくければせっかくの掃除の習慣もストップしてしまう例が
多いからです。

このように、一台の機械を徹底的に磨きあげることによりいろいろなことが分かってきます。
そして一台がほぼできたと思ったら、2台目・3台目…と広げていきます。さらに磨きがか
かってくると、清掃の分担やルール、押さえどころや定期点検のルールなども自然と分かっ
てきます。さらに進めば清掃用具の選択や、工具類の整理から整頓、予備部品の適切な在庫
保持…などにつながっていきます。また、機械に不具合などは昔から音で判断する方法もと
られてきました。においや音など人間の五感による感知能力は神業に近いものがあり、点検
・保全清掃が進むにつれてこれらの感知能力もまちがいなく向上していきます。

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