栃木県足利市の中小企業を中心に、5S実践活動をしています。

  第4回 整理の仕方

◆要・不要の見極めは?

4Sの言葉の意味・効果・目的と進んできましたので、今月からはいよいよ4Sの取り組み方
について述べていくことにします。まず今月は、最初に手掛けることが必要な “整理の仕方”
について述べていきます。
整理とは、必要なものと不要なものを分けて、不要なものを捨てる、ということでしたね。
では、要・不要はどうやって判断するのでしょう。思いつくままに不要と思われるものを15
項目ほど挙げてみます。

①棚の上に忘れ去られているもの
②棚やいすの下などに押し込まれているもの
③機械の裏や部屋の隅に追いやられているもの
④普通に使う量よりもはるかに多い量があるもの
⑤ほこりをたっぷりかぶっているもの
⑥キャビネットの中や工具箱など、フタのあるものや扉の中に放り込まれているもの
(昔から「臭いものにはフタ…」と言われています)
⑦間違って購入し、転用して何かの時に使おうと思っているもの
⑧使っていないカレンダー、期限の切れた書類やポスター
⑨使うあてがないのに、もったいないからともらってきたもの
⑩後で修理して使おうと思いながら、放ってあるもの
⑪作り過ぎ、買い過ぎ(安全在庫など)でいつか使おうとして持っているもの
⑫前任者の遺物…ひどいものになると前々々任者のもの
⑬高いお金と出して買ったが、使っていないもの・使えないもの
⑭明らかに使わないが、思い出の深いもの
⑮不要だが上司を説得できないもの

等々です。このような目で見ていくと、このほかにもたくさん考えられ、20人や30人の従業
員規模の会社でも、改めて整理をしてみると4トン車のトラックで5台も10台も捨てるモノが
出てくることが珍しくありません。その分だけスペースは占有され、探すのに時間がかかり、
あったとしても取り出すのに時間がかかる、ということになります。もちろん、整理されてい
ない職場では、職場内を見てもどこがどうなっているのか分からないので、生産計画もムダだ
らけ、仕事の流れも個人任せ(その個人が悪いのではありません)になっています。言いかえ
ますと “マネジメント不在” ということになるのでしょうか。
ところで、要・不要を別の角度から分類してみますと、

①明らかに不要なもの
②もしかしたら使うもの
③数年に1度か2度だけ使うもの
④1年にたまに使うもの
⑤ある時期だけ使うもの
⑥1年に時々使うもの
⑦1年によく使うもの
⑧頻繁に使うもの
⑨いつも使うもの

などに分けられます。トヨタ生産方式に、ジャスト・イン・タイムという言葉があるのは皆さ
ん、ご存じだと思います。時間単位の部品納入ですね。これに対しては賛否両論がありますが
(筆者は信奏者ですが)、そのことに対してはここでは触れないことにします。ところで、世
界中をみても、本当にジャスト・イン・タイムができる企業がどれくらいあるのか分かりませ
んが、筆者の周囲の企業ではジャスト・イン・タイムは全く無理なので、これをもじってジャ
スト・イン・デイ、という言い方をしています。職場内には今日、必要とするものだけがあれ
ばよい、という考え方です。倉庫がなく狭い工場であれば、今日使うものだけが身近に置かれ
ていて、そうでないものは離れた所に置かれている状態をイメージしていただければよいと思
います。もちろん、要らないものは捨ててもらいます。これだけでも、相当スリムな職場にす
ることができます。

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