第9回 ムダ・ムラ・ムリを考える

ムラ・ムダ・ムリは当たリ前…しかしムチャはいけません

少なくとも日本国内で事業をする限りは、多品種少量・短納期・変種変量生産の形態はどこ
にでも当たり前に要求される形態と考えられる。だから、それを正面から認めて、その下で
のムダ・ムラ・ムリをとることに専念すべきであろう。
時々、努力を重ねて効果を積み上げているのに、上司などが大量生産時代の条件と比べてま
だ生産性が低いと評価して、モチベーションを下げさせている光景を見ることがある。理想
はそうであり、機械化や情報化でそれを凌ぐことをやっている企業もあるであろうが、それ
には先見の明と時間と経験と投資が必要になる。ところが、その実力もないのにその時間・
経験・投資などを無視してそれをやれなどという役員・上司もいるが、これはムチャという
ものである。

企業が取り返しのつかないほどになるのは、このような精神論によるムチャな判断の場合が
多いようにも見受けられる。よく他の成功例を出して人のできないようなことが要求される
場合があるが、努力すればできるものなのか、努力してもダメなものなのかの最初の見極め
は非常に大切である。やってもできないものに多大なエネルギーをかけ、しかも効果が期待
できないとわかっていれば、人のモチベーションは限りなく下がる。そして、当然のように、
結果が出た時には計り知れない損失の山が積み上がっているというようなことになる。

ところで、足利の5Sではやれるものは確実にやることを奨励している。それを積み重ねてい
くと、ムリだと思っていたことがいつの間にかできていたということが多々ある。やれるこ
とは確実にやっていくのだから結果としてマイナスはない。それでは甘っちょろいと評価さ
れた時期もあったが、今ではそれなりに評価されているので、特別なパワーのない普通の企
業にはおすすめの方法であろう。

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