第9回 ムダ・ムラ・ムリを考える

今の時代はムダ・ムラ・ムリが当たり前

ところで、今の時代は多品種少量・短納期・変種変量生産の時代になっている。10数年前
に、筆者が今の仕事を始めた時もすでにその状況にあったのだが、当時はロットをまとめて
とか、納期が短すぎてとか、親企業が協力してくれなくてなどという言葉であふれていた。
したがって、行く先々でこれからはますますロットは小さくなり、限りなく1個に近づいて
いきますよ、納期も長くなることはありませんし、親企業は自分のことで精いっぱいになり
ますから、と説明して回ったものである。さすがに今はそのようなことを言う企業に出会う
ことはなくなって来たが、目の前ではまさしくそのような光景が繰り広げられている。

そして、それにどう対応したら良いのかということがわからないままに、ねじり鉢巻きで頑
張っている所も少なくない。大量生産時代に比べれば、段取り替えは頻繁に必要になり、製
品やそれに伴う部品のライフサイクルが短くなって、手がけるものが短期間で入れ替えにな
るなどということは当たり前になっている。だから、今まで取り組んでいたムダ・ムラ・ム
リの何倍ものムダ・ムラ・ムリが発生していることになる。
もちろん、いずれのレベルであっても、ムダ・ムラ・ムリを取るのにそれなりに努力の姿勢
は見えるが、職場の中がモノであふれていたり、段取りも場当たり的だったり、人も多能工
化が遅れていて待ち時間が多かったりと、間違いなく大量生産時代の時と同じ対応では応じ
られない様相を呈している。今の時代はムダ・ムラ・ムリが当たり前の時代なのだ、と言い
換えられる状況にあるのである。

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