第4回 従業員の姿勢から発するムダ

従業員が気をつけたいこと

経営者と違って、従業員は受身的な仕事の下に置かれているのが普通であろう。けれども、
そうであっても自分の仕事に対しては全責任を果たす必要がある。中間管理職であれば、
指導的な役割を一部有するし、従業員側という立場もある。
しかし、その人たちも含めて窓際から見た光景は、あまりにも受け身的に固まった人が多く、
責任という言葉はうす曇りの中に見えて映ったものである。さらに、自分でより受身的な
立場を作っておいて(だから進捗が遅くなったり、仕事は広がらなかったりするのだが)、
それを上司のせいにしたり、組織のせいにしたり、とにかく他人のせいにする傾向がよく
見られた。
組織というものは、それがあるだけで息がつまるものである。上からの伝達はすべて指示
命令に聞こえるし、スケジュールも切られるだけで相当なプレッシャーになるものである。
それに負けるとつい受身の仕事になり、伝達され、決められただけの仕事を100%こなすこと
が目標となる。

さて、大きいか小さいかは別にして、仕事は常に変化をしながら流れて行く。だから現場の
人の(微)調整は欠かせない。けれども、受身で指示待ちの姿勢にあるとその変化への応用
ができなくなる。決められたことを決めた通りに、という指示命令が強い職場になると輪を
かけてこの傾向が強くなる。こういうことを窓際から見ていると、あいつは自分の好きなこと
をやっている、という評価に対して勲章をいただいた気分になったものである。
自分事の余計なことを述べたが、いずれにしても企業は常に変化しなければ永続できない。
だから常に改善が必要となる。決められたことだけをこなしていたのでは改善のアイデアは
出て来ない。そして改善がなければ、職場・企業には変化がないということになる。
さらに自分の壁を破れない理由に、組織の壁というものがある。言うまでもないことだが
本来、組織は企業を効果的に機能させるために細分するものであり、そこに配属された誰でも
が、たまたまそこに配属されただけと考えるべきであろう。仕事は間違いなく組織を超えて
つながっているのだから。そのようなことを、どのくらいの人が認識しているであろうか。
そしてそれは部分最適という、自分の職場がすべてという考え方に陥って来る。そして全体
レベルの大きなムダを作りだすことになる。

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