栃木県足利市の中小企業を中心に、5S実践活動をしています。

  第4回 従業員の姿勢から発するムダ

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前回はトップの方たちの姿勢から生じるムダを考えてみたので、今回は従業員の姿勢から
発するムダを取り上げてみることにした。いずれにしても、筆者のこれまでの経験を踏ま
えた見方なので、やや視野が狭いかとは思うが、30年を超える大企業時代の振り返りや、
現在の中小零細企業プラス一部大企業とのおつきあいなどから発することなので、多少は
参考にしていただける部分もあるものと思う。
実は、現在の仕事に従事してからお会いして対話できた企業の中堅の立場にいる人たちの
中には、対話の後で、考え方や姿勢が変った人たちが何人もいる。その辺のことも参考に
しながら話を進めてみたい。

はみ出し者の姿勢の大企業時代が今の自分を生む

筆者は長い間サラリーマンの生活をして来て、今は個人で仕事をしているのだが、三つ子の
魂何とかとやらで、スタイルはほとんどサラリーマン時代の延長線上にある。けれども、
多少(だと自分では思っている)偏屈な所があるので、評価を受ける立場にあった時は、
「あいつは好きな仕事しかしないから…」という評価に甘んじていた。だから必然的に本流
からは外れた仕事をしていたようだ。
こういう評価は、偏屈者には逆に有難い話で、白を黒と言わないで済む場合が多くなるし、
せいぜい何も言われず、また言わずに黙っていればその時が過ぎていく…という状態でコト
が済む場合も多かった。
仲間に入れてもらえないのは、最初は辛かったが、人間は段々とそれにも慣れるものだ。し
たがって、時には窓際に近いところに置かれることもあったが、給料に多少の差がつけられ
るだけだし、時間はそこにいる限りは自分で使える、自分にとってはそんな良い時代でもあ
った。

そして、その普通なら退屈な時間に、本をたくさん読ませていただいた。ドラッカーの著書
をむさぼり読んだのはその時だったし、トヨタ生産方式はすごいとは思ってもほとんど理解
不可能だったので、前出の『トヨタの現場管理』を何度も何度も読み返した。そして、その
かたわらで、仲間の行動をそれらの本に照らし合わせて観察させてもらった。その時の落ち
こぼれの経験が、定年間際から以後の仕事に活きてくるとは、人生とは不思議なものである。

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