栃木県足利市の中小企業を中心に、5S実践活動をしています。

  第3回 トップのブレから生じるムダ

トップの役割

今回取り上げるトップの考え方のブレによるムダは、さまざま分野でよく見られる現象であろう。
5Sで言えば、トップがやるぞ、と意思決定しなければ、スタートさえできない。さらに、やるぞ、
と宣言した後の進捗度や完成度は、トップの理解度によって決まると言っても過言ではない。

トップ(陣)が仕事の優先付け、いや劣後順位付けができないことに起因している混乱も大きい。
劣後順位という言葉には馴染みのない人も多いと思うが、これは、必要度の少ないモノ・コト・シ
ステムに順位をつけて、大きいものから捨てることである。優と劣、先と後を並べてみれば一目瞭
然であり、優先順位に負けず劣らず重要な考え方である。

整理とは、不要なものを捨てることだ。言いかえると、新しいモノ・コト・システムの導入のため
に、不要になった過去のモノ・コト・システムを廃棄することである。これを経営者も含めて多く
の人がやりたがらない。そして、敬遠をする。だから不要なモノ・コトがたまってにっちもさっち
も行かなくなる。
特に、古くなった過去のシステムなどの整理は経営の5Sのレベルの話である。重要度が高いモノ
・コト・システムほど、トップがそれを先導したり支持したりしないと放棄は無理である。まった
く使われていない、大量生産時代の遺産がデーンと工場のまん中に置いてあるようなことがよくあ
る。聞いてみると社長がもらって来たモノだという。だから、捨てられないという答えが返って来
ることなどにも遭遇する。

こういう企業は間違いなく工場が汚い。生産性も悪いし、さまざまなものが見えない。コミュニケ
ーションが伝わらない。モノを探す時間が多い、運搬作業が多い…、ということが 起こっている。
よくよく考えてみると、劣後順位の問題は経営に大きく影響していることがわかる。

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