きれいな花にも棘がある

継続は力なり…力強いいい言葉ですね…と言いたいところですが、ちょっと待って下さい。きれいな言葉には気をつけましょう。
ところで、あちこちでこの言葉を引用するので、またか、と思われる方も多いかと思いますが、初めての方も少なくないのでまたか!の方は聞き流して下さい。
5Sは確かに継続することが大事です。でも、では、ただ継続すれば良いのでしょうか。①その方向が間違っていたら? ②あるレベルに到達したから現状を維持します…というのは? 何れもノーとなります。方向性が間違っていれば継続すればするほど延々とムダを重ね続けますし、現状維持の継続は、変化がないので変化の時代にあっては相対的に企業力は遅れます。また、同じことの繰り返しはそのうちマンネリ感が強くなり、何となくモチベーションが下がって来ます。
特に、この②の「現状を維持します」、という言葉を5Sではよく耳にします。「ここまで来たのだから、このレベルからは落ちないように励みます」。これでは受け身になります。攻撃は最大の防御なり、という言葉があります。そう、いつでも、たとえ少しでも向上しようとしなければ現状を維持できずに下降に向かいます。特に地道な活動の5Sには大切なことです。「5Sが長続きしないのですが、長続きさせるにはどうしたら良いですか?」という質問がいつも出ます。それには次のように答えています。5Sは進んだり停滞したりをいつも繰り返します。だから、停滞した時には落ち着いて一休みして、また動き出すのが肝要です…というのが1つ。もう1つは、5Sを主導する側が、当面の目標をクリアーしたら、跳びついたら跳びつけるか跳びつけない程度の目標を、タイミングよく常に出し続けることです…と答えます。そのためには、5Sの進捗をよく見ていることと、その中身を見極める力とが必要です。これは、実践をする側ではなく5Sを主導する側の問題です。この主導者の役割が分かっていないと最初の目標、いや次の目標をクリアーしたところでギブアップとなります。簡単なことですが多くの方が悩んでいる難しいことでもあります。
継続は力なり…1/3が本当で2/3が嘘です…眉に唾をつけて吟味してみて下さい。きっと次のステップが動き出します。