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大野さんと私

 今回は5Sには一見、関係なさそうですが、25年ほど前から10年ほどお付き合いがあり、仕事の姿勢を教えていただいた大野誠一さんが、2001年11月に脱サラで開店したお店の話です。当時の大野さんは、高崎のコンピューター会社で、多くの部下を統括していた素晴らしいSEでした。物腰低く奥が深く、私の上司からの無理難題に嫌な顔1つ見せずに対応していました。こちらから相談をした案件には、無理難題を除いては全て応えていただき、私は、すっかり大野さんのファンになりました。お聞きすると、私と同じ昭和20年生まれということでしたが、同年代にもかかわらず尊敬の念が沸き起こりました。その大野さんが、2001年の起業の5年ほど前からそば屋の修行に行っているとお聞きしてから、あれよあれよという間に起業に至りました。

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窓外の景色

 その起業間もない後にお邪魔したのですが、お店のたたずまい、調度品、飾りつけなど大野さんの人柄を表す雰囲気そのものでした。その頃には、私の勤めていた会社は元気がなくなり、私も例にもれずにリストラの対象になり、出向、退社と続き、それこそゼロからのスタートとなりました。2003年に足利の地場産業振興センターに出向、2004年には実践舎の起業となりました。そして、その頃からずっと大野さんからはハガキをいただいたり小冊子を送っていただいたりしていましたが、2004年以後は1~2回だけ伺っただけで、気にはなっていたのですが足を運ばずにいました。今回、足利5Sを外れたこともあり、少し気持ちの余裕もできたのだと思いますが、今月6日に藤岡の帰りに寄ってみることにしました。

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スッキリした門

 大野さんを思い出すに、クライアントに対する真摯な姿勢、一人で決断するかっこ良さ、もちろんSEなのでシステマチックな仕事の運び方、部下に対する責任感の持ち方などがありますが、随分と自分の仕事スタイル作りに参考にさせていただきました。なかなかその域には近ずけませんが、久しぶりの訪問は開店当時の面影そのもので、大野さんの人柄がそっくりにじみ出ていて自分を見直すことにもなりました。

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シンプル イズ ベスト


色々あるメニューの中から、今の時期にお勧めとなっていたかけそばと天ぷらの盛り合わせをいただきましたが、その人柄がそっくりそばの味、つゆの味になっていて、追究した仕事の結果はこのような味になってでるのか、と驚き、納得しながらつゆまですすっていました。この味は文字では何とも表せません。私一人が酔っていて恐縮ですが、大野さんの写真の顔にはその一端が現れていますので、そのようなことを類推しながら写真を見ていただければと思います。

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調理をする大野さん

年齢を重ねてますます温かみが出て来ました。また、そばやさんになってもその仕事のやり方は健在です。そば屋の引き出し…という小冊子まで作ってそば好きのお客さんを楽しませてくれます。はじめに…でこんなことが書いてあります。…趣味として蕎麦打ちを初めてから覚えたこと、蕎麦屋になってから知ったこともが多々あります。しかし一般の方には何の得にもならないことばかりです。雑学として時間つぶしにお読みいただければ幸いです…と。おしまいに、いつもそばに奥さんがいらっしゃいます。いつもそこにいるのは当然、という疑いようのない雰囲気が漂って来ます。これも凄いなーと思わずにはいられませんでした。

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そばやの引き出し

 

住所・電話番号は以下の通りです
そば処おおの 高崎市箕郷町上芝342-2
tel  027-371-4479