新緑・藤の花

新緑・藤の花

このブログを、”トヨタの現場管理・7つのムダ”から検索してくれる方が沢山おられます。検索していただいて、トヨタの現場管理のほんの一部も書いてないのでがっかりする方が多いのではないかといつも恐縮しています。この本は絶版になっているし、読んだとしても解説なしでの理解では難しいかなと思われるので、私なりの解釈を述べて、検索したけれどもがっかりした方への罪滅ぼしをしたいと思って今回から、記事にしてみます。しかし、これもダイジェストになりますので消化不良でフラストレーションが溜まるかもしれませんが、次のステップへの一助にしていただきたいと思いながら述べてみます。

ノジコ

ノジコ

ところで私は、多くの方に5Sの講義をする機会を持ってきましたが、その考えはこの”トヨタの現場管理”とドラッカーの多くの著書、とりわけ”現代の経営”と、三洋電機時代の大先輩の故・坂田庄司氏の考えに沿っています。これに、最近知った”論語”の世界が被さるのですが、ドラッカーとトヨタと論語の考え方はすごく共通しています。論語は私の5Sの考え方が形成された後の確認作業からそう痛感しているので、出来上がる過程では前者の3つが基本となっています。もちろん、その他あまたの本や新聞や講演などで見聞きしたものやことが影響していますが、それらのウェィトは上の4つに比べれば、ごく小さいものです。

まずは、そのようなことを知っていただきながら、次に入って行きたいと思います。

DSC052612私が”トヨタの現場管理”に初めてであったのは36~37年前になります。初版が1978年とありますので、発売後間もなくこの本を手にしていた事になります。世間の常識はトヨタの非常識、トヨタの常識は世間の非常識と言われていましたので…今でもそうでしょうか?…大変なショックを受けました。とにかく、むさぼり読んだのを覚えています。そのショックはその後、ずっと忘れずにいますが、今、思うと自分の人生が大きく変わるきっかけになったのは間違いありません。

コルリ

コルリ

まず、商業の利益と工業の利益からスタートし、原価主義はとれないと来ます。今では当たり前になったこの考え方が、作れば売れた大量生産時代に示されたのですからショックでした。でも、周囲にそのショックを話しても、フンでおしまいの時代でもありました。下の2つの式を見て下さい。
利益=売価-原価
売価=原価+利益
この2つの式が同じですか、違いますか、からのスタートです。既にお分かりの方も多いとは思いますが、アレッと思う方も多いのではないかと思います。この本が1978年に初めて世に出たとすれば、少なくとも、その10年ほど前にはこの考え方でトヨタが経営されていた事になります。多くの企業が、まだ本質的には分かっていないか、頭では分かっていても実際の活動では大量生産時代のノスタルジーの中にいて上手く運んでいない場面も多いので、この一つだけをとってみてもその考え方がいかに斬新であったかが分かります。

コガラ

コガラ

ところで、問の答えは…二つは違う式ですよね。今の時代は、売価が先に決まっていて、それから利益を売るには何をしなければならないかということですから、いかに原価を売価より安く作るか、ということになります。下の式のようにこれだけかかったから、それに利益を乗せて、とはとても言えません。そんなの当たり前だよ、と言われるかもしれませんが、これを理解したりさせたりするのにどんなに苦労したことか…ということを推察してみて下さい。

トヨタの現場管理の中には、これに類する常識を覆すことが無数に書いてあります。今回は最初ですのでこんなことを書いてみました。以後、少しずつトヨタの現場管理の教えを考察して行きたいと思います。